1000年後、僕は感情を持つロボットに恋をして世界を闇に染める 第十二話
闇 「……かしこまりました。」 え? なんで? ――『殺してしまいなさい。食べる価値もないわ』 さっきのルビーナの声が頭から離れない。 なんだよ、それ。 こいつは本当にルーシーの母親なのか? なんでそんなことを…
ハイパーグラウンドに ようこそ
闇 「……かしこまりました。」 え? なんで? ――『殺してしまいなさい。食べる価値もないわ』 さっきのルビーナの声が頭から離れない。 なんだよ、それ。 こいつは本当にルーシーの母親なのか? なんでそんなことを…
1人の涙 1体の破壊ロボットが姿を消した。 いや、姿を消したのではない。 正式には、地面に引きずり込まれたのだ。 何者かによって。 俺――東本祐希は見ていた、その光景を。 露木ももう一体のロボットもルーシーも…
偽りの愛 アジトの外にはちょっとした狭い庭がある。 そこにあるベンチにルーシーは腰掛けていた。 「――どうしたんだ?」 俺はルーシーの顔が悲しそうに見えたので、何となく気になってルーシーの隣に腰掛けた。 「……」 …
会議 「んー……、」 おそらく嘘はついていないだろう。 本格的すぎる。 仮にもしこれが演技だったら、俺は多分一生人間を信用出来ないだろう。いや、人間じゃなくて魔女か。 だけど1人で決めるわけにもいかないんだよな……
願い 「食らえっ!ペデュ―サアラク――……っ、ぐはっ!!」 俺は犬型ロボットにガブッと肩を噛まれた。 「いってええええっ!!!」 幸い肉までは食われてなく、歯型がつく程度ですんだが……。 俺はヒリヒリと痛む肩を右手…
小魔女 ある日、俺はレオルに食料を買いに来ていた。 「いらっしゃーい! 安いよ安いよー」 (なんだあの店) 客が群がっている。 看板には『果物安い屋』と記載されていた。 どれだけ安いのか、ちょっと見てくか……。 …
力 俺は右手を空へとかざしながら、本に書いてある文字を読んだ。 「ぺデゥーサアラクレパルモーレ! 」 シーン……。 「……?」 おかしいな、何も起きない。 仕草が違ったのかな。 俺は右手を差し出して、今度は力…
素質 「ママっ!! パパっ!! 」 脳裏によみがえる記憶。 学校が終わっていつものようにランドセルを背負いながら帰宅した。玄関を開けた時、まだ6歳だった当時の俺は目の前の予想外の光景に声が出なかったんだ。 母親と父…
罠 ━━魔法…… この化学文明の世の中で魔法なんてものが存在するのか? しかし露木が放ったあのシールドは魔法以外になんて呼んだらいいか正直わからない。 俺と露木はリーダーに連れられて、アジト内の地下にある1つの扉の…
魔法 「ママ! パパっ! 」 僕は暗闇の中をひたすら走った。 僕のママとパパはどこに行ってしまったんだろう。 いつものように仲良くご飯を食べていたら、急に周りが真っ暗になって僕の前から消えてしまったんだ。 「翔…
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