【ブラック企業】2年かけて計画的に辞めてみた(前編)

少し肌寒くなる季節。
日が暮れるのも早く、午後6時・・・あたりは真っ暗
住宅地を歩くと、晩御飯の支度をしているであろう家からはいい香りが漂う。

少し肌寒く、少し薄暗く、晩御飯の良い香りのする住宅地を歩くと・・・私はゲロを吐きそうになる。

エロが好き、H Box と申します。

数年前、世間でよく言われるブラック企業営業職をしていました。
夕食の準備の匂いを嗅ぐと、その頃の事を思い出してしまうので今でもゲロを吐はそうになります。

最終的に2年をかけて計画的に辞めたのですが、その時の体験や経験を記事にしてみましたので、現在進行形でブラック企業に苦しめられている方の参考になれば幸いです。

ブラック企業とは

ブラック企業

新興産業において若者を大量に採用し、過重労働違法労働パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」を指す。「従業員の人権を踏みにじるような全ての行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業」との指摘もある。対義語はホワイト企業。

名前を聞けば誰もが知っている企業で、とある高額商品を販売する企業に勤めておりました。
しかし実態は過重労働違法労働パワハラ高い離職率、と四拍子揃ったまさにブラック企業

一週間単位で実績を評価され、年間でトップの成績でも一週間 実績が無ければ無茶苦茶に怒られる…といった具合です。

だからよく一週間の最後である日曜日の夕方、無意味に住宅地をフラフラしていました。

住宅地で夕食の匂いを嗅ぐとゲロを吐きそうになるのはそのせいです。

過重労働

朝は8時に出勤して、早くても23時、遅ければ夜中の4時半まで仕事していた事もあります。

「そんな遅くまで何してるの???」

知人などから良く聞かれましたが 正直 何をしていたのかよく分かりません。

22時から「どうやったら売れるか」といった答えが出るはずのない会議をダラダラしたり、上司が帰宅しないのでただ「帰れない」状態が続いていたり、チーム全体の成績が悪いから上層部からずっとお説教をされていたりと、本当に不毛な時間を浪費していただけです。

私の人生において黒歴史の中学時代より無駄な時間だったと言える不毛な時間でした。

違法労働

10年程その企業に勤めていたのですが、サービス残業問題2回 労働基準監督署通称:労基)が入ってます。

「労基 入ったのに何でまだそんなに遅いの?!」

これもまた知人からよく言われました。

確かに労基が入る事によって、明らかな違法労働と一時的に過重労働は改善されます。

例えば・・・

  • 月10時間の残業代を絶対に付けるかわりに10時間以上の残業代が全く付かない「みなし残業制度」の廃止
  • 分単位で残業代が付くようになり、深夜に残業する場合は割増賃金
  • 早朝出社時も残業代が付く
  • 有給休暇の買い取り制度廃止

など、労働法に違反している事は完全に廃止改善がされていきます。

また、上層部も残業をする事を許してくれなくなります。

しかしながら仕事を家に持ち帰ったり休みの日に私服で出てきて業務をこなしたりする者が現れるだけでした。

なぜならば実績が上がらないとパワハラを受けるからです。

また、残業する事自体は違法ではないので、結局のところ時の経過と共に長時間労働のサービス残業に戻っていきます。

有給は当然取れるはずもなく、買い取り制度が無くなったおかげで有給は無駄に消えていく蜃気楼の様な存在になりました。

ちなみに・・・

労基が入ったら過去のサービス残業代がたくさん貰えてラッキーだよね。」と思ったそこのアナタ!!

労基は自分で駆け込んだとかではない限り、基本的に個人に対しては何もしてくれません。

「ん?なんか今月の給料ちょっと多くね?」ぐらいで、莫大な残業代が貰えた、なんて事は一切ないです。

本当のブラック企業に対して何かを主張しようと思ったら「辞める覚悟」で自分が戦う必要があります。