「ヤギ・ハイレグのヤバジン」って？

職場にですね、こんな僕にも分け隔てなく話しかけてくれる女性がいるんですよ。
そんなに年の離れていない後輩で、背が低くて、結構頻繁に髪型を変える子なんですけども。

こういう話題はもしかしたらセクハラっぽくて僕は好きじゃないんですが、やっぱりありがたい話じゃないですか。女子に話しかけられるってすごく嬉しいんですよ、結局ね。いくつになっても。
大して目立たないし、仕事ができるわけでもない。僕と話すメリットがどこにあるのか、僕自身よくわかりません。あ、あまり自分を卑下しすぎるのも良くないですね。でもその子の接し方の分け隔てなさ、すごくいいじゃないですか。ありがたいじゃないですか。

なんか、ツッコミとかしてくれるんですよ。僕が例えばNetflixの話を振るとしましょう。
「〇〇さんってNetflix入ってるの？」
「入ってますよ〜。テラハとか見てます」
「あ、そうなんだ！・・・俺、テラハは見たことないなあ」
「いやそれ人生の半分損してますやん！！」
みたいな。
すいません、全く面白くないですよね。全く面白くないでしょ。

でもね、僕、この間ずっとにこやかなんですよ。なんか楽しいんですよ。
「あちゃー、人生の半分損してるかぁ。でも残り半分はエンジョイできててよかったぁ〜」
とか言ってるんですよ。すごくいいじゃないですか。ありがたいじゃないですか。
年の離れていない、背が低い、結構頻繁に髪型かえる後輩の女子にツッコまれる人生ってちょっといいじゃないですか。

今日退勤した後に車で家に帰ってたんです。
住んでる地域が割と田舎なので、車が必要なんですよね。でね、国道を車で走るんですよ。
車の中では専ら、USのヒップホップを聴いてます。あえて誤解を招く言い方をするなら大体B○TCHやらF○CKやら連発されているような曲ですね。ああいうのを好んで聴いてます。
そういう治安の悪い音楽を聴いていても、まあ信号は守りますよね。赤で停まります。

目線を横にやると、ちょうどラブホテルがあったんです。
薄いピンク色の外装で、全体的に少し年季の入ったようなホテルでした。
ぼんやり眺めていたんです、信号が赤の間。
僕のクセでね、ラブホに駐車されてる車のナンバープレートを確認しちゃうってのがありますね。
「わあ、〇〇ナンバーか。ずいぶん遠くから来てるなあ。旅行の途中で燃え上がっちゃったのかな？」
みたいなことを考えるんです。死ぬほど余計なお世話ですね、ごめんなさい。

するとね、ちょうどラブホの玄関口からカップルが出て来たんですよ。
ラフな格好した若いカップルで、背の高いシュッとした男子と、背の低い女子でした。
あれ？この背の低い感じって、と思ったらその女性が僕の職場の後輩だったんです。
ホテル出た直後なのに、また路上でキスとかしてるんですよ。燃えてるなあって。
気づいたら信号は青に変わっていたので、僕はまた車を走らせました。

正直、ちょっとショックでした。
職場の後輩が、国道沿いのラブホから男と出てくるという光景。
自分でもよくわからないんですが、ちょっとショックでした。

その後輩を見るたびに、国道沿いのラブホのことを思い出してしまうんだろうなという気持ちがあるにはあるんですが、後輩とは今後もなんてことない会話を職場で続けていけたらなと思います。

ご紹介が遅れました。ヤギ・ハイレグと申します。

「ヤギ・ハイレグのヤバジン」は、ポッドキャストにて配信されているインデペンデントラジオプログラムです。
2019年6月より配信が開始され、毎週日曜日の「通常回」と毎月末の「増刊号」がこれまで13本アップロードしてきました（本稿執筆時点）。

通常回は30分〜50分ほどの尺で、前半をフリートーク、後半をリスナーからのメールコーナーという二部構成で行っています。
メールコーナーでは基本的に毎週テーマを設定していますが、「ふつおた」を送っていただいてもなんら問題ないので気軽に投稿いただきたいと思っています。

一方、その月の通常回で読みきれなかったメールをまとめて月末に紹介しているのが増刊号になります。
ここでは毎月ゲストを招き、1時間ほどの尺を使ってメールの紹介をしています（初回のみゲストなし）。
番組のポリシーとして、リスナーから頂いたメールは公序良俗に反するもの以外全て番組内で取り上げていまして、これは当番組の特徴かもしれません。

また番組連動企画として、音楽ストリーミングサービス・Spotifyにてプレイリスト企画も実施しています。
毎月1日よりテーマに沿った楽曲をリスナーの方々に自由に追加していただく取り組みです。
初回の8月は特にテーマを決めずに、各自好きな楽曲を持ち寄っていただきました。
もし良ければ、こちらも是非チェックしていただきたいですね。