第32回「DOWN to EARTH」
ASTRONAUTSがひとり暗い部屋にひとり夢の中で広がり続ける暗い宇宙にひとり 地球に落ちてゆく記憶の欠片が身体中にぶつかって激しい音がする血潮の色があぶくにうつって地球に落ちてゆく 何処か自分の国へ帰ってゆく雄大な…
ハイパーグラウンドに ようこそ
ASTRONAUTSがひとり暗い部屋にひとり夢の中で広がり続ける暗い宇宙にひとり 地球に落ちてゆく記憶の欠片が身体中にぶつかって激しい音がする血潮の色があぶくにうつって地球に落ちてゆく 何処か自分の国へ帰ってゆく雄大な…
全身に虹色の花をまとったクジラが鈍色の海から顔を出す。困った顔したお日様が作ってくれたサンロードに、大きな影を残してクジラが再び潜ってく 記憶の海を深く深く、やり直しの効かないところまで 昨日よりも深く深く、やり直しが…
虹色のベルが飛ぶ七色のベルが鳴るクレーンゲームの中は狭くて堅い空真夏の陽射しで灼けた舗装路杏仁豆腐味のソフトクリームが溶けて垂れた指べたつく甘さに汗が混じって陽炎が揺れるチャイナタウンストリート意味もなく声を上げ笑いなが…
2005年5月のある晴れた一日の始まり メキシコ。午前十時ちょっと前。 僕は日本人プロレスラー養成学校の寮にいた。建物は四階建てで一階が道場になっており二階はリビングとキッチン、それに校長の執務室。三階には寮生の部屋が…
単調な音奇怪な島不快な旅奇妙な国ピコピコの国へ この世の中がゲームに見える。ラブゲームやマネーゲームといった遊びや策略を巡らせる様をゲームという言葉で例えたのではなく、この世の中を生きる自分から見た社会が、仕組みと冷た…
もしも、僕がね、もしも空を飛べたらどこへ行こうか呆然と過ごしている日々に浮かんでいるみたいな思考がどこまでも抜けるように青い空へと飛んで行く空を飛べたら、どこへ行こうかどこか行きたいような場所が僕にあるだろうか 気持ち…
満ち足りた生活を送る男の善人面。 あっ。 コレ自分が何か行動した方がいいよな、と思いながらも何も出来ることがなく今日も半笑いで其処に居る。何かしなきゃ、でも、何をすれば? 教えてもらっても出来ないものは出来ないし、仕方…
無言で上がる銀幕手を伸ばしても過去は掴めない明日を変えることも出来ない今を生きることで扉を開けて前を向くことで扉を閉ざして脳の奥底に根を張ってタマゴを産む花記憶を閉じ込めたタマゴを産み続ける花転がり続ける現在(いま)にも…
親友が家を引っ越したすぐ近くではあるけど引っ越した変わらないようで変わってる目に見えるようで見えてない気がつけば月日が流れてて見知らぬ街が変わってく生まれた街が変わってる目に見えるだけで見えてない目に見えるだけで見ていな…
無人のホームを通過してゆく寝台特急はやぶさ。ずいぶん昔に廃止されたはずだが、まだ残っていたのか そして私は此の夢の続きを知っている。このままホームを歩いていくと突端の方に何故か昔の団地みたいな暗く青っぽい灰色をしたバス…
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