第42回「点けっぱなしの憂鬱」
古びたラジカセが鳴っているもうすぐ停まるラジオ局最後の電波はオルゴール緑からオレンジになるランプが右から左へ光る古びたラジカセが鳴っているもうすぐ停まるラジオ局最後の電波はオルゴール緑のランプが消えたまま暫く黙っていたん…
ハイパーグラウンドに ようこそ
古びたラジカセが鳴っているもうすぐ停まるラジオ局最後の電波はオルゴール緑からオレンジになるランプが右から左へ光る古びたラジカセが鳴っているもうすぐ停まるラジオ局最後の電波はオルゴール緑のランプが消えたまま暫く黙っていたん…
疲れてしまうよ誰かと一緒じゃなきゃ生きられないなんて誰かと一緒じゃなきゃ生きてゆけないなんて疲れてしまう 独りになろう どこか遠く知らない街で暮らそう静かな夕陽と 冷たい雨だけ感じて生きていこう 茫漠とした大地に残された…
毎秒、僕の世界一可愛いを更新し続けて生きてる君が目を覚ますおはよう、の一言が今日も可愛くて隣で目を覚ますことの喜びを朝陽のように浴びて噛み締める。 光合成と深呼吸良いとこどりを果たした君の吐息が今朝も元気に苦い生きてる、…
安堵を求めた狂乱がやがて逆転するゼンマイ仕掛けのシナジー安堵に溺れて狂乱を貪り酔いしれて取り返せないエナジーは枯渇大動脈からneuronへDistribution後悔と願望と現実逃避を重金属の雨で浸した生活錬金術を夢見た…
無限の船に積み込まれたのは孤独と空虚を凝縮した白い白い樹脂がぎっちり詰まったコンテナ巨大クレーンが次々に吊り上げては降ろしてくるのを必死に捌いて夕暮れ風力発電機の赤黒く脈打つプロペラが嗤ってらストラドルキャリアの鎖ひとつ…
砂漠の彼方には楽園があると言われている 風に吹かれ陽射しに灼かれた顔をした老人が陽炎の揺れるほうを指さして震える声でひゅるひゅる語るには、この砂漠を越えたオアシスは地上に残された楽園で泉から澄んだ水が溢れ色とりどりの果…
職人仲間たちは高齢で引退したり、現役のまま亡くなったりした。また作るのが非常に難しく斜陽とあっては後継者も育たなかったのもあって、ねじれ箪笥はみるみる衰退していった。集落は特産品の復活を期して直売センターを設けたり地方…
夕暮れ時。細くて埃っぽい、舗装もされていない緩やかな上り坂がだんだらと続く田舎道。冷たい風の吹く初冬の里山は遠くに見える山の向こうまで全部ミカン畑で、まあるい黄色や橙色の実を付けたミカンの木がズラーっと並んでいる。 …
ラブホテルのバスルームの派手で冷たいタイルに、一旦シャワーでお湯を流す。濡れた床がすぐに冷える。そこに裸で寝そべってカメラを構える。何もかも丸出しの僕の頭上には、何もかも丸出しの女の子がスタンバイしている。黒い茂みの奥…
本当の力を見せてやれお前の力を見せてやれ本当の声を聴かせてくれお前の声を聴かせてくれfavor por favorお前の声を声を声を力をfavor por favor 古ぼけたレコード盤から聞こえてくる知らないメキシコ…
最近のコメント